第88回勉強会のお知らせ
日時 2023年3月19日(日)14時~16時 開場13時半
会場 奈良県文化会館 多目的室
テーマ 「死の看取りからいのちの臨床へ」
話題提供者 細井淳さん
(公財)近江兄弟社ヴォーリズ記念病院ホスピス ホスピス医
細井さんより皆様へ メッセージです。
「2012年、ヴォーリズホスピス希望館を舞台にしたドキュメンタリー映画『いのちがいちばん輝く日〜あるホ
スピス病棟の40日〜』が制作されました。映画の試写を鑑賞して最初に感じたことは、自分はいい仕事をしてい
るなということでした。また、ホスピスで出会った患者さんやそのご家族からも、「先生は、いい仕事をしてい
ますね」と声をかけられます。
ホスピス・緩和ケアと聞くと、死に場所という暗いイメージがつきまといますが、果たしてそれだけなのでしょ
うか。現代医療が発展し、世界一の長寿国とされる我が国においても、諸行無常、盛者必衰という大原則は1000
年前から変わりません。ホスピスという死に向き合う場面を通していのちに出会うことができます。このいのち
こそが死にゆく身を孤独な存在から救ってくれるのだと思います。また、遺された人の生きていく力になりま
す。いのちの生まれる臨床について共に考えましょう。
ホスピス医25年になりますが、我ながらいい仕事にであえたと思っています。ホスピスでは、生死を超えたいの
ちにであうのです。このいのちは、旅立つ人を平安な気持ちにさせ、遺される人に生きていく力を与えます。
いのちにであうこと、これは人間にとって生きる喜びです。」
出席者25名 有難うございました。